メモ帳
タイトルは、村上春樹『東京奇譚集』の一篇『偶然の旅人』からいただきました。
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「ハーレム」というと、『女性ばかり多数いる状況で、男性は1人だけ』というイメージがある。
それに、「エロ」に結びついているイメージもある。 なんかのマンガで「ハーレムで酒池肉林だぜ!うははははっ」みたいなセリフを読んだことがあるような気がするんだけど、なんでこういうイメージのことを、ハーレムって言うようになったんだろ? オスマン帝国のハレムではなくて、日本の後宮や大奥でいいんじゃないか? しかも、酒池肉林は『酒や肉が豊富で豪奢な酒宴』という意味の四字熟語で、エロい意味は含まれてない。 根本的に、日本文化にない文脈になっている。 オスマン帝国のハレムと同じような待遇にある、中国の後宮や江戸幕府の大奥は、思いっきり権力者のお膝元で、王や皇帝などの后妃が住まう場所ってイメージがあるのに、ハレムは、そのイメージが弱い。 何でなのかなぁ。 あ、女性が奴隷だから? 中国の事情は知らないけど、大奥には奴隷はいなかったんじゃないのかな。 日本の奴隷的身分の女の人は、遊郭などに売られていたと思われる。 ドラマの影響で、江戸時代の大奥には、あんまりエロいイメージはわかない。 でも、「皇帝のハーレム」とかいうと、エロエロのイメージが真っ先に浮かぶ。 この落差はなんだ? 無知による思い込みっていえばそれまでだけど、釈然としない。 どちらも女性の居室であり、最高権力者に見初められたり子供を生んだりすれば身分が上がるのも一緒なんだから、オスマン帝国にも同じイメージを持ってしかるべき。 Wikipedia で『ハレム』を調べたら、色々でてました。 『イスラム外のイメージの中のハレム』って項目で、 「スルタンの君臨するハーレム」のイメージは、全く欧米から受容したイメージに基づいて日本でも再生産されてきた。この結果、現在では「ハーレム」の語はほとんど西アジアとは関係なく日本語に定着しており、男女関係、性風俗や、より軽いニュアンスでは女性ばかりが数多くいる中に少数の男性が存在するような状況を指す意味まで、様々に「ハーレム」という言葉が使われている。って書いてある。 なるほど。 ヨーロッパ人は「スルタンの君臨するハーレム」に間違ったイメージを持ち、それを定着させちゃったんですね。 ヨーロッパに「ハーレム的なモノ」ってあるのかな? ポンパドゥール夫人がルイ15世のために開設したとされる鹿の園(娼館)とかがあるけど、国家で制定されている「ハーレム的なモノ」って聞いたことないなぁ。 キリスト教徒だからダメだったっぽいけど、ヨーロッパの男共は、ハレムに憧れたんだろうなぁ。 大なり小なり、男なら思ったことはあるはずだ。 俺もある。 自発的に思うというよりは、女性に囲まれた男を見ると、いいな~って思うくらいだけど。 でも、実際にそういうシチュエーションになると、そんなに素晴らしい体験ではなかった…。 軽いニュアンスでのハーレム状況なら、図書館で体験したことある。 スタッフなど30人中、男は俺1人だったから。 最初はキツかった。 他の部署には男性が多かったから、機会を見て話しに行ったりしたくらい。 プログラマ時代も、同期の男が酒の飲めないやつらだったので、男では俺だけが飲み会に参加して、1対4で飲んでたりした。 古本屋でバイトしていたときも、2人シフトか3人シフトだったけど、俺が入る時間帯は、一緒に働くのは女の子ってのが多かったような。 思い出してみると、けっこう女性に囲まれて働いていたんだなぁ。 でも、あれですよ。 職場の人たちは、何かあったときにトラブルになりやすいので、真面目な青年として大人しく過ごしていました。 職場のみんなと飲みに行ったり、個人的には、お昼を一緒にとったりお茶するくらい。 おばちゃん達にはスッゲー好かれてました。 警備のおっちゃんに「マダムキラー」って言われるくらいにね…。 yutaka
by yutaka_0825
| 2009-11-17 20:52
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