メモ帳
タイトルは、村上春樹『東京奇譚集』の一篇『偶然の旅人』からいただきました。
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伊坂幸太郎の『SOSの猿』は11月25日発売予定。
中央公論社より発売。 五十嵐大介の『海獣の子供』の第4巻の最後に書いてありました。 なんでそんなところに広告があるかというと、 『SOSの猿』と対になる『猴 ~SARU~』を書いているからで、 こっちは来年初頭に発売予定。 メッチャ楽しみだ。 新聞連載は先日終了したんだけど、 あんまり面白くなかったかな~。 『モダンタイムス』と同じようなモヤモヤを感じたから、 長期連載には向かない作家なのかも。 好みの明快なエンターテインメントではなかった。 途中まではけっこう面白かったんだけど、 何が本当で、何が幻想で、何が想像で、 何がどうなってるのか分からなくなって、 ちょっと混乱した。 変な話だった。 ただ、気づいたら新聞が廃棄されてて、 終盤に飛び飛びで読めない日があったから、 その影響もあると思う。 山場を読み飛ばしてしまったので…。 連載後の手記で、 「綺麗に完結した物語にするのではなく、 全ての謎が解明されずにモヤモヤする要素が残っても、 それでも、気持ち良く感じられる物語にした方がよいのではないか」 みたいなことを書いてた。 寺山修司も同じようなことを言ってたと思う。 読者に想像させるのは非常に重要だって。 謎が残るのは近年の伊坂作品に共通することで、 この連載もそれにならっている。 そういう小説だったけど、 スッキリしなかったから、 気持ち良くは感じなかったな。 『ゴールデンスランバー』は気持ち良かった。 単行本でもう一度読んでから、 ちゃんと評価したい。 訂正、加筆があるかもしれないし。 yutaka
by yutaka_0825
| 2009-08-01 22:43
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